泌尿器科について
頻尿、尿漏れ、尿失禁、残尿感、膀胱炎、血尿、結石、前立腺肥大症、慢性前立腺炎、尿路結石症、過活動膀胱などの疾患・症状に対応しております。
尿漏れ、尿失禁、残尿感等、尿に関してお困りの方はお気軽にご相談ください。
また、ED(勃起不全)の治療にバイアグラ、レビトラ処方もおこなっております。
過活動膀胱について
トイレに急に行きたくなり我慢できなくなる。時には漏らしてしまう。
こんな時は膀胱の尿をためる機能が低下して起こる「過活動膀胱」の可能性があります。
40歳以上の日本人の約1割がこうした症状でいやな思いをしていると見られています。
膀胱は300~400ミリリットルの量を超えるころから尿意を覚えるが、過活動膀胱の患者では100~200ミリで我慢できないと感じる「尿意切迫感」が表れます。
この病気は中高年に多く、加齢が影響していると考えられるが原因は完全に解明されておらず、最近の研究では、糖尿病の人は1.7倍、高血圧だと1.9倍、過活動膀胱になるリスクが高いなど、生活習慣病との関連も分かってきました。
症状
- 急にトイレに行きたくなり漏らしたらと不安を覚える
- 仕事中などにトイレにすぐ行きたくなる
- 夜中にトイレに何度も起きる
- 長時間の外出を控えがち
自己チェック
質問1. 起床から就寝までのトイレ(排尿)の回数
- 7回以下
- 0点
- 8~14回
- 1点
- 15回以上
- 2点
質問2. 就寝時に何回トイレに起きるか
- 0回
- 0点
- 1回
- 1点
- 2回
- 2点
- 3回
- 3点
質問3. 急に尿意をもよおし、我慢が難しかったことがあるか
- なし
- 0点
- 週に1回より少ない
- 1点
- 週に1回以上
- 2点
- 1日1回くらい
- 3点
- 1日2~4回
- 4点
- 1日5回以上
- 5点
質問4. 急に尿意をもよおし、尿を漏らしたことがあるか
- なし
- 0点
- 週に1回より少ない
- 1点
- 週に1回以上
- 2点
- 1日1回くらい
- 3点
- 1日2~4回
- 4点
- 1日5回以上
- 5点
- 質問3の点数が2点以上かつ合計点が3点以上は過活動膀胱の疑い
- 合計点が5点以下は軽症、12点以上は重症の疑い
(日本排尿機能学会の過活動膀胱診療ガイドラインより作成)
尿路結石について
日本人の約1割が一生のうちに患うといわれる「尿路結石」。
汗をかき尿が濃くなる夏に増えるので、患者数の多い30代~50代の男性は注意が必要です。
尿路結石とは
尿は腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまり、最後は尿道から体外に排出されます。
この尿路と呼ぶルートの途中で詰まるのが尿路結石です。
原因は食生活の欧米化などが影響していると専門家はみています。
脇腹周辺に激しい痛みなどが出る尿路結石とは、尿中のカルシウムやシュウ酸が結晶化してできる物で、暴飲暴食などの食生活の乱れが原因となって発症します。
最近はサプリメントを多く摂取する若い女性に増えてきています。手術などで結石を取り除いても再発する例も多く、生活習慣の見直しが重要です。尿路結石の患者は増加傾向にあり、男性は7人に1人、女性は15人に1人が生涯で一度は発症するといわれています。その背景にあるのが、食事の欧米化や運動不足といった生活習慣の問題です。
これらは生活習慣病のリスクを高めるメタボリック(内臓脂肪)症候群の要因でもあるが、尿路結石の発症リスクも高めます。
症状
- 下腹部や脇腹などに激しい痛みが現れ、吐き気や冷や汗を伴うケースが多くみられます。
- 周囲の粘膜を傷付け、血尿が出ることもあります。
- また、常に激痛がするとは限らず、鈍痛の場合もあります。
- これを放置すれば腎臓に尿がたまって腫れ、腎機能の低下を招くので要注意です。
治療法
尿路結石の治療法は結石の大きさによって異なり、5ミリメートル未満の場合は自然に体外に排出される確率が高いため、水分を多めに取り、経過観察することが多い。
石を排出しやすくするため、尿路を広げる薬を使うこともあります。
石がある場所にもよりますが、大きさが5ミリ~1センチメートルになると、衝撃波を当てて石を砕いて小さくして体外に排出する「ESWL」と呼ぶ方法が選択肢になります。
尿道から内視鏡を入れてレーザーで石を砕く「TUL」という方法もあります。
衝撃波を使う方法は治療後に日帰りも可能な利点がある半面、砕いた石を医師が取り出すことはできないので、体外に確実に排出されたかどうか追跡しにくいですが、内視鏡を使う場合は確実に取ったことが分かるものの、全身麻酔が必要で入院する必要などもあります。
2センチメートル以上の大きさになるとこうした治療法では難しくなり、背中から針を腎臓に通して穴を広げ、石を取り出す手術などで対応する場合もあります。
ただ、尿路結石は治療で取り除いても再発しやすく、3年後で約3割、5年後に約半数の患者で再び結石ができてしまいます。
これまでの生活習慣を変えるのはなかなか難しいことも一因です。
発症は生活習慣を改めるためのサインととらえ、食生活の見直しなどに取り組むきっかけにしましょう。
治療法は結石の場所と大きさによって下記様々な方法があります。
薬物療法
(結石の大きさが5ミリメートル以下の場合)
尿路のまわりの筋肉を緩ませ、結石を排出する方法。
衝撃波
(結石の大きさが5~30ミリメートル程度の場合①)
体外から結石に焦点を合わせて衝撃波を当てて砕く「ESWL」という方法。
メスを使わず、麻酔・入院も不要。しかし場合により腎臓を傷付ける恐れもあります。
内視鏡とレーザー
(結石の大きさが5~30ミリメートル程度の場合②)
尿路に内視鏡を入れてレーザーで結石を砕く方法。
非常に細かい管を尿道から入れ、先端に取り付けたカメラで結石を観察しながらレーザーを当てます。衝撃波に比べ、結石を確実に砕けるメリットがあります。
手術にあたり麻酔や2~3泊程度の入院が必要になります。
本格的な手術
(結石の大きさが30~40ミリメートル以上の場合)
腎臓に穴を開け、結石を取り除く方法。
食生活見直し再発予防
尿路結石はいったん治療しても再発しやすいので、食生活の工夫も必要になります。
尿路結石にならないためにも、以下の事に気をつけていきましょう。
- 就寝前など、1日に2リットル以上の水分をとる
- 果物や野菜を多めに、肉類や炭水化物を控えめに
- 1日3色の量をバランス良く 夜遅くたべない
- ビールを含め、飲酒しすぎない
最近では20代男性や女性でも発症例が増えています。偏ったメニューや夜遅く食べることなどが影響しているようです。
こうした食習慣は尿路結石だけでなく、糖尿病や高脂血症などにもつながります。健康診断で中性脂肪や尿酸値が高かった人は、尿路結石のリスクにも直面していると考え、生活スタイルを見直すきっかけにしましょう。
尿路結石にならないためには、脂身の多い肉を控え、野菜を多めに摂取しましょう。
また、水分を1日2リットル以上とって尿の量を増やすようにしましょう。ただし、ビールなどアルコール類は控え、運動も適度に実践しましょう。生活習慣病を防ぐ取り組みが尿路結石の予防にもつながります。尿路結石は命に直結する病気ではなく、一時的な痛みを我慢してやり過ごしてしまうケースもあります。
しかし腎臓などの炎症は、腎機能の低下につながる恐れがあるため、異変を感じたら早めに医療機関を訪れるようにしましょう。
ED(勃起不全)治療
EDとは「勃起機能の低下」を意味し「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」と定義されています。勃起に時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったり、満足のいく性交ができないと感じる人は、EDの疑いがあります。
以前は加齢や精神的なものが原因と考えられていましたが、近年、高血圧症や高脂血症、さらには糖尿病など、生活習慣に関係する病気が原因となることもわかってきました。
当院ではED(勃起不全)治療にバイアグラ、レビトラ処方を行っております。また、生活習慣病にも対応しております。
近年、バイアグラやレビトラのニセモノが多数流通していると報告されています。ご注意ください。